マトロン推進ニュース WWW抜粋版
通巻 第19号 (平成13年 7月20日発行)
下水道展2001東京 出展品目のご紹介
 平成13年7月24日(火)〜27日(金)の期間で、下水道展2001東京が開催されます。ホリゾンガー推進協会とエンビライナー協会は、平成13年4月に統合され、エンビ・ホリゾン推進協会として生まれ変わりました。エンビ・ホリゾン推進協会・アート工法協会では、機械装置ならびにパネル出展いたします。
 ぜひご来場いただき、実機をご覧いただきたく、お願い申し上げます。 下水道展2001東京
[開催期間]    平成13年 7月24日(火)〜27日(金)
[開催時間]    午前10時〜午後5時
[開催場所]    東京ビックサイト 東展示棟第4ホール(東京都江東区)
[当社展示場所] ◆エンビ・ホリゾン推進協会 4-88
            ◆アート工法協会 4-87
サンライナー SEH-508型 エンビライナー SH-253-4型
@ エンビ・ホリゾン推進協会  
 塩ビ管やヒューム管等が推進可能な小口径管推進工法機サンライナーおよび低耐荷力方式・高耐荷力方式の機械装置を以下にご紹介いたします。

【出展品目】
1.サンライナー SEH-508型
 長年の小口径管推進工法の経験と技術を結集して開発された最新鋭機です。主な特長は、
@掘削トルクは最大10000N-m(1020kgf-m)、推進力は800kN(82tf)に達し、φ2000立坑推進機としてはクラス最大級のスペックを誇ります。
A耐久性が大幅に向上した新型ピンチ弁により、高水位地盤においても排土量の調整が可能となり、泥土圧方式が確実になりま した。
Bクラス最大級のパワーとディスクカッターヘッドにより、礫層や岩盤等の難条件下においても優れた掘削性能を誇ります。今回は呼び径φ350oのベアリング支持式ディスクカッターヘッドを搭載いたします。
Cφ150〜φ500の塩ビ管、あるいはそれに相当する鋼管、ヒューム管等のさまざまな異種管に対応し、発進立坑は最小でφ2000oから推進可能な低耐荷力・高耐荷力方式兼用機です。
2.エンビライナー SH-253-4型
 ◇φ200ディスクカッターヘッド
 ◇新型レーザセオドライト
 φ1500のケーシング内より発進可能なオーガ方式/泥土圧方式一工程式の推進機です。本機は新たに調整機構を装備しました。適応土質が広く、管材はSUSカラー付直管およびスパイラル継手付直管φ200〜φ300の1m管ならびに一部リブカラー付直管も使用可能です。新型の呼び径φ200oのディスクカッターヘッドを搭載出展いたします。また従来、目視が不可能とされていたSH-253型用に新しくテレビカメラ付レーザセオドライトが開発され、目視が可能となりました。
新型の呼び径φ200 200oディスクカッターヘッド 施工管理装置
3.施工管理装置(SEH-508型に搭載)
 今やIT化の時代、建設CALS(Continuous Acquisition and Life-cycle Support)への取り組みの一環として、新型施工管理装置を開発してまいりました。通信機能を装備し、遠隔地においても推進機をリアルタイムに監視できます。また、記録されたデータにより帳票類の作成が容易となります。

A ぐるっと回って立坑すいすい造ります (全周回転式立坑構築工法)「アート工法」 アート工法協会
 アート工法は、全周回転式立坑機(アート機)により円筒形のケーシングを内部掘削しながら回転圧入することにより立坑を構築する工法です。鋼製ケーシングは無論のこと、鉄筋コンクリート製ケーシング(MMホール)を直接圧入することが可能で、『地中に不要物を残さずマンホールを直接造れないだろうか』という皆様のご要望を実現した工法です。
 アート工法が対応するケーシングは、鋼製では呼び径φ1500o〜φ2500o、RCケーシングでは内径φ900o(MM1号)〜φ2200o(MM5)です。
 
【出展品目】
 アート機 ART-200TE型  
 今回は、MM3号をチャックしたφ2000用のART-200TE型を展示いたします。
 回転圧入動作もご覧いただけます。

全周回転式立坑構築工法

新型ピンチ弁 流山市の滞水地盤で威力を発揮
神衣技研有限会社 代表取締役 桜井 良一
技術員 小山 一美
 このたび千葉県流山市で、RCケーシング(MMホール)よりの発進で、新型ピンチ弁を使用し、薬注をせずに滞水砂層を推進した施工事例を、ご紹介いたします。
【概 要】
  ◇発注者:千葉県流山市下水道建設課
  ◇工事名称:手賀第2汚水枝線工事
  ◇工事場所:流山市美田地先
  ◇施工業者:神衣技研(有)
  ◇土質:細砂・中砂N値=13〜14
  ◇被水圧:0.46kgf〜0.27   kgf/cm2
  ◇透水係数:不明
  ◇管種・管径:φ200o推進用硬質塩化ビニル管SUSカラー付直管
  ◇推進機種:φ1.5m  立坑用推進機 SH-253型
  ◇発進立坑:MM3号
  ◇推進延長:93.95m / 4スパン(最大延長39.5m)

 本現場は、アート工法機で建て込んだMMホールよりの発進であった。土質は滞水砂層で透水係数は不明であったが、被水圧0.46kgf/cm2のため泥土圧方式を採用する必要があった。
 本来、アート工法の立坑構築の際は、立坑まわりの薬注は不要となっている。ただし、この立坑を発進立坑とする場合も、通常推進管の安定のために坑口の薬注が必要となる。
 今回の現場では、泥土圧式を採用し、新型ピンチ弁(先導管分割発進時、1次発進時よりピンチ弁が作動する)を備えた新型(D型)先導管を使用したため、推進管の安定のための薬注を施すことなく、掘削添加材と新型ピンチ弁のみで、先導管土圧と切羽土圧のバランスがとれ、推進を無事完了した。
 このことから、推進する際に新型ピンチ弁が有効に働いたこと、掘削添加材の注入量の調整など方向修正を含めた有効な施工管理が証明されたと思料する。ただし、透水係数、被水圧によっては、坑口薬注は必要となるケースがある。
 今回の工事は、当社の施工技術に一層の自信を与えてくれた工事となった。 (このたびの現場で、流山市殿元請業者、網代建設(株)殿のご了解をいただいておりませんでした。 お詫びして訂正いたします。)

縦断面図はこちら


エンビライナーSH-253-4型 VPφ200で60m推進
株式会社 藤廣 代表取締役 藤井 位克
【工事概要】
 ◇発注者:岡山県岡山市下水道局
 ◇工事名称:花尻ききょう町地内ほか汚水管埋設工事(その6)
 ◇工事場所:岡山市花尻ききょう町〜あかね町
 ◇元請:_廣希
 ◇推進業者:(株)藤廣
 ◇使用機種:SH-253型
 ◇管種:φ200スパイラル管(1m管)
 ◇延長:総延長=412.8m/10スパン、最大延長60m
 ◇勾配:+4‰
 ◇土質:シルト〜砂
 ◇土被り:2m〜3.5m
 ◇精度:高さ-10o、右+15o

【施工状況】
 本現場は、岡山市特有の超軟弱地盤であり粘性の高いシルト層である。埋設物があり民家も近くにあるため、その影響を考慮しφ1.5mの立坑より発進できるSH-253型の採用となった。10スパンの平均推進距離は40m前後であり、今回SH-253型に新たに装着された調整機構の排土能力を確認するうえで十分な推進距離であると思われる。実際、調整機構の効果は高く、従来機に比べ大幅に排土効率が向上され、また管の接続などの準備工においても時間短縮が図れ、施工が非常にスムーズに行うことができた。
 10スパンのうち2スパンについては問題が想定された。ひとつはNTTのケーブルが埋設されており、その離隔がわずか約50o(推進距離53mの40m付近)であったが、何の問題も発生せず無事施工完了した。2つ目の問題は、60mの長距離推進。36m〜40m付近で水路(旧のドブ川)にぶつかり、含水・透水ともに高く、標準推進距離50mを超えるため、施工の困難が予想された。しかし、新型D型先導管(新型ピンチ弁付)と新型SH-253型の組み合わせにより、無事施工が完了した。今回の現場は、今後一層の施工技術の向上に役立つと同時に、レーザセオドライトも長距離推進に対応できることが実証された。
◇平均荷重:
 オーガー 6〜7ton-m
 推力 5ton
 ロードセル 3ton


エンビライナー
沖縄琉球石灰岩・泥岩層を推進
岩水開発株式会社技術員 西平 賀伸
 沖縄の地層は概して硬質な石灰岩や泥岩が多く分布し、推進の施工には非常に施工技術を要する難しい現場が多く、今回、土質がスパンごとに変わる石灰岩、泥岩層の推進を行いましたので、その施工例をご報告いたします。

【工事概要】
 ◇工事名:公共下水道喜舎場汚水枝線工事(第6工区)
 ◇工事場所:沖縄県北中城村字喜舎場地内
 ◇発注者:北中城村役場建設課
 ◇工法および機種:小口径塩ビ推進工法(エンビライナー工法SH-355型)
 ◇管種・管径:VP、呼び径φ200o 管長L=2m
 ◇推進延長:L=193.82m(最長51.09m)
 ◇土質条件:琉球石灰岩、泥岩、粘性土
 ◇N値:5〜50
 ◇湧水:なし
 ◇立坑:発進側(4m×2.4m 親杭横矢板)
 ◇到達側(2.4m×2.4m 親杭横矢板)

 本工事の現場は、琉球石灰岩・泥岩・粘性土と硬軟入り混じる土質のため、先導管やヘッドの選定が非常に難しい状況であった。
 琉球石灰岩は、一軸圧縮強度30〜40N/o2のため、ディスクカッターヘッドを使用し、泥岩(一軸3〜4N/mm2)にはビットカッターヘッド、粘性土には標準ヘッドを選定採用し、それぞれの推進に備えた。
 位置検出を確実に行い、方向修正に留意し、さらに掘削添加剤の使用量の調整など、施工管理を確実に行い、推進を完了した。

ホリゾンガー工法泥土圧方式 埼玉で最大礫300oの礫層93mを推進
有限会社 三協工事 技術員 井崎 喜慶
  ホリゾンガー工法の泥土圧方式を採用し、φ700oのヒューム管を93mという長距離推進で、しかも礫土質、礫率80%という、本来ならばホリゾンガーの泥土圧工法では推進不可能と思われる非常に困難な土質を推進するという快挙を成し遂げました。その施工事例をご紹介いたします。

【工事概要】
 ◇工事場所:埼玉県S市
 ◇工法名:ホリゾンガー工法泥土圧方式
 ◇土質:礫・玉石土、礫率80%、最大礫φ300o
 ◇管種・管径:ヒューム管φ700o
 ◇推進延長:93m
 ◇推進機種:SH-716型
 ◇施工業者:(有)三協工事

 本工事の土質は、礫・玉石土で、泥土圧方式でなければ無理な土質であった。
 ホリゾンガー工法では、礫対応は呼び径の1/3までとなっていたが、先導管ならびにヘッドの改造でこの常識を打ち破り、1/2に近い礫を押し出すように、93mの長距離推進を行った。
 この間、掘削添加剤ならびに滑材の注入は寸断することなく送る、また精度等、十分な施工管理を行うことにより無事推進を完了した。

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